“未病を治す”「治未病」（ちみびょう）ということ。
未病（みびょう）とは、二千年以上前に記された中国最古の医学書「黄帝内経」（こうていだいけい）の中の言葉です。
この中には、「已病（いびょう）すでに病気になったものを治すのではなく未病（みびょう）病気に向かう状態を治すことができるのが聖人（医療者としてもっとも優れたもの）」と書かれています。
未病「未だ病にあらず」とは、“病気ではないが、健康でもない状態”のことです。つまり“自覚症状はあるが検査では異常がない状態”や“自覚症状はないが検査では異常がある状態”などのことをいいます。
健康な人が、ある日を境に突然病気になってしまうのではなく、健康な状態から徐々になんらかの不調が出始めて、最終的に本当の病気になってしまう、そのまま放置していれば、ゆくゆくは病気に向かって進んでしまっている状態で私たちは手当をしたいと考えています。
“未病”を予防することが、今こそ必要な一歩進んだ考え方なのです。